ハイウェイから続く田舎の一本道を山の奥へと進んでいきます。道に沿って生い茂る木は長い間そこで成長してきた証にずしんと大きく、ときおり大きな緑の葉は空を覆ってしまうほど。野生のクマやシカがいつ出てきてもおかしくないような森林が広がり、サーモンが遡上する幅広い川には車が一台しか通れない木でできた橋が掛かっています。そんな大自然の香りが漂うわくわくする空間を過ぎるとクラフト作家リンジーさんのカントリーハウスに到着です。ワイルドな動物たちや自然の美しさに魅かれてこの土地に暮らすリンジーさんにお話を聞いてみました。

  まゆ:リンジーさんはこの家に一年前に引っ越していらしたのですよね。その時の家の状態は最悪でリノベーションするのに大変だったと聞きましたが・・・?

リンジー:前に住んでいた家のオーナーが何にも手入れしない人で、部屋の中は歩くところがないほどゴミが散らかりっぱなし、庭は荒れ放題、それはもうとても人が住めるところじゃなかったのよ。

まゆ:え〜。この居心地の良いあったかい雰囲気に包まれたスウィートホームからは想像できないですけれど!!!

リンジー:毎日少しずつ手を入れて、壁から天井から床までぜーんぶリノベーションしたの。庭にも前のオーナーが置いていったガラクタがたくさんあってトラックで何回も捨てにいったのよ。

まゆ:裏山につながるお庭は広くて気持ちが良いですね。この大自然ならではのぜいたくさ!これだけ広い庭の手入れは一苦労だったでしょうね。

リンジー:花を植え野菜ガーデンを作りました。今は、トマトや花豆が育っています。

まゆ:カラフルな手作りのいすがテーブルを囲んで素敵なお庭に大変身ですね。ガーデンでランチ♪なんて幸せだろうな〜。

リンジー:この家を買うときは、私の想像力をかきたてて、どんなふうにリフォームできるか、どれだけ自分の理想に近づけるか、あらゆる可能性を頭の中に描いたのよ。基盤がしっかりしていれば、あとは自分のテイストに変えていけるから。

まゆ:リンジーさんは人並み以上にアイディアが豊富で想像力豊かなんですね。リンジーさんが作るハンギングプレートやクレイアートにもその才能が発揮されているのがよくわかります。

リンジー:多くのデザインは、このあたりにさりげなく咲いているワイルドフラワー、野生の動物たち、素朴な田舎の生活の中からヒントをもらっています。

まゆ:リンジーさんのデザインには、カントリーライフの楽しさが溢れていますね。素朴な暮らしの中にあるあたたかさやぬくもりがそのまま表れているんですね。

リンジー:ここでは時間がゆっくりと流れ感謝の気持ちをもって生活できます。自然や動物たちと共存して彼らを尊重して生きています。

まゆ:リンジーさんのお家にはたくさんのアンティークがありますね。このカップボードやキャニスターはどうされたのですか?

リンジー:祖母の家にあったものをもらってきたんですよ。ペンキの剥げ具合が古さを感じさせ、味があっていいでしょ♪ 鍬やフェンスは農家の人が必要でなくなったから頂きました。フェンスに白いペイントをすれば、ほらっ、素敵なインテリアになります。

まゆ:うん。うん。

リンジー:アンティークのティーカップはガレージセールで、一組1ドル!

まゆ:それは、お買い得!リンジーさんのさりげないディスプレイの仕方が素敵です。リンジーさんの作ったハンギングプレートやプランターボックスも、カントリーテイストのこのお家にマッチしてますね。

リンジー:ラスティックスタイル=田舎の素朴なスタイルが私は好きです。

まゆ:カントリー、ラスティック、ワイルド、うん!リンジーさんのイメージそのものだ。そーいえば、リンジーさんは、学生の頃、自転車でカナダを横断したと聞きましたが!

リンジー:ええ。友達と一緒に。一日中、朝から暗くなるまでペダルをこいで、ひたすら東に向かいました。

まゆ:夜はキャンプですか?

リンジー:空き地や公園にテントを張って寝ました。朝起きたら周りで野球の試合が始まるところだった!っていう事もあったわ。どうやらグランドのど真ん中にテントを張ってしまったみたいなの。夜暗くなってからテントを張ったからわからなかったみたい・・・(笑)

まゆ:その他にハプニングはありましたか?

リンジー:途中でブローチを作って売ったこともあったけれど、『ピンがとれちゃったわよ!』って家に着いたらクレームがきてたことがあったわ・・・専用のボンドを使わなかったのが失敗ね。

まゆ:へえー。その頃から手作りの作品を作っていらしたのですね。

リンジー:小さい頃から物を作ったり、絵を描くのが好きだったから。自転車で目的地オンタリオ州に着いた後、しばらくステンドグラスのアトリエで仕事をしたこともあります。

まゆ:美術の才能が長けて入るんですね。感心〜。

リンジー:現在では学校やコミュニティセンターで粘土細工を教えたりもしています。子供達と一緒にする粘土遊びはおもしろいですよ。

まゆ:リンジーさんが先生だったらきっと授業が楽しいでしょうね。最後に今後の活動についてお聞かせ下さい。

リンジー:アメリカの大手の玩具メーカーからデザインの依頼が来ています。生産は中国で行うマスプロデュースになりますが新しい市場へのチャレンジだと思っています。ただ、私は基本的に自分でデザインをして自分で作品を作る、そして自分がお客様の顔を見て販売するという形が好きなので、今までのようにハンギングプレートやクレイアート作品は作り続けていくつもりです。私の作品はこの地元カナダで人気がありますからね。今まで、購入してくれた人やFloral Livingのように私の作品を大切に思ってくれる人々がいる限り、マスプロデュースで成功しても個々のお客様とはこれまで以上に作品を通してお付き合いさせてもらいます。

まゆ:うっ、うれしいです!リンジーさん、超有名人になってもFloral Livingのことを忘れないで、いつまでも楽しい愉快な作品を日本の皆様に紹介させてくださいね。

リンジー:もちろん、喜んで♪


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